3Dトリックアートとは、三次元的な世界を壁や床に描き、それをカメラで覗いた時に現れる不思議な立体感のある世界を楽しむアートです。服部正志はオーソドックスな遠近法だけでなく、アナモルフォーシス(ゆがみ絵)の技法を駆使します。特に人がモデルとして絵の中に入った時に面白くなるように考えられています。
写真を撮りあって楽しむ参加型3Dトリックアートはファミリー、カップル、団体客がおおいに盛り上がります。コミュニケーションが楽しい体験型アートです。SNSとの相性も抜群です
観光地のミュージアムなので旅の思い出として自分達の写真を多数残せます。
またそれ以外にも、逆遠近錯視、隠し絵、鏡面など心理学的、視覚的認識傾向を利用した錯覚を楽しむ「観る」作品もあります。
逆遠近法などを使って錯覚効果を楽しめる彫刻作品や動画作品もあります。
なぜ、トリックアートはいつまでも人気なのか?
デジタルでどのような映像も手軽に作って見ることが出来るこの時代にも関わらず人々はトリックアートが大好きです。
公的資金や大企業の補助なしで、入場料のみで運営出来ているミュージアムはトリックアート以外にほとんどありません。
理由の一つは体験性+参加性にあります。絵に自身が入って参加して作り上げていく体験は能動的な要素もあり人々は関心を持たざるを得ません。一緒に訪れた友人、家族とのコミュニケーション性もあります。
もう一つはアナログ性です。私はイメージの制作においてはパソコンを使いますが、実際のその成り立ちはアナログな錯視の原理です。人々はデジタルを駆使した原理不明なブラックボックスではなくて直感的に理解できる驚きを見つけたいものです。特に子供達は歓喜の表情を浮かべます。これらはとても面白いものだと大人も理解します。ほとんどの人がカメラを覗いた時に『おお凄い!』と感嘆の言葉を発します。
世間にはあまり工夫がなく単調なトリックアートもあるので、あまりよい印象を持っていない人々もいるかもしれません。ですが、15年の歳月と200点以上の制作を通して、私は最高に工夫を凝らしたトリックアートを作っていると自負しています。